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斎藤 伸三
Journal of Nuclear Science and Technology, 14(6), p.395 - 406, 1977/06
被引用回数:0溶解燃料とナトリウムの相互作用において、初期の液体ナトリウムの膨張過程(Phase A)では約3,500気圧の衝撃圧が発生すると言われている。しかし、それは必ずしも現実的な仮定に基づいているとは思われず、本論文では相互作用時の燃料とナトリウムの混合時間、FPガスの存在等により現実的な考えに基いて計算モデルを作成し、これらの影響を定量的に評価した。 解析の結果、混合時間が1msec以上では初期の衝撃圧は数100気圧まで下り、又、相互作用領域にガスが25%以上、あるいは非加熱領域のナトリウム中に数%以上のガスが存在するとPhase Aの圧力ピークは現れなくなることが知れた。 又、これらの効果は機械的エネルギー量の低下ももたらし、瞬時接触モデルの場合の約半分となる。